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奈良大付の森央真選手=2025年5月25日午前11時39分、奈良県橿原市のさとやくスタジアム、周毅愷撮影
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(25日、春季近畿地区高校野球大会1回戦、京都共栄1―8奈良大付=八回コールド)

 同点で迎えた六回裏1死満塁。左打者の奈良大付・森央真(おうま)選手(3年)は「無心」を心がけて打席に入ると、真ん中に入った4球目の直球を逆らわずにセンター方向へ。走者一掃の適時二塁打となった。

 昨夏の奈良大会決勝では4番を務めたほど、長打が売りの選手。しかし、真面目な性格ゆえに、打席では迷いが生まれて、ゴロに打ち取られることも多かった。

 1日1千本の素振りがチームの決まり事。その後、森選手はさらに100本でも200本でも納得するまで素振りをする。終わりの基準は「無心で良い振りができたか」で決まる。日々、突き詰めてきた素振りが、近畿大会の舞台でチームを勝利に導いた。

 次の相手は大阪桐蔭に八回コールド勝ちした東洋大姫路。冷静な口調で取材に答えながらも「打撃でも守備でも攻めの気持ちでいく」と闘志を込めた。

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