AI(人工知能)の音声認識技術を使って大阪弁のイントネーションを判定するシステム「key voice~開けゴマの世界~」の体験ブースが27日、大阪・関西万博の大阪ヘルスケア館に設置された。6月2日までの期間限定で、来場者らは早速、「正しい」大阪弁が発音できるかどうか、腕試ししていた。
展示では来場者が、易しい、普通、難しいの三つの難易度からレベルを選択し、お手本の後に「なんでやねん」「めっちゃええやん」などの大阪弁のフレーズをマイクに向かって話す。
すると、システムが「完璧やん!」から「あかんわ…」までの4段階で精度を判定。評価基準を満たした場合、小さな自動ドアが開く仕組みだ。
判定システムは、大阪の老舗鍵メーカー「ウエスト」と、音声認識サービスを提供する「アドバンスト・メディア」(東京)が共同で製作した。担当者によると、鍵を横から見た形と音声の波形が似ていることから着想を得てシステムを考案したという。
判定システムを体験した千葉県船橋市の会社員、末崎文子さん(29)は「これまで8年間、関西地方に住んだことがあるけど、『完璧やん!』じゃなくて悔しい。最先端の技術を直接体験できて、おもしろい出展でした」と話していた。