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イスラエルのテルアビブで2025年5月31日、パレスチナ自治区ガザで拘束されている人質の即時解放と戦争の終結を求め、ネタニヤフ政権への抗議デモに参加する人たち=AP
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 パレスチナ自治区ガザでの停戦交渉が続く中、援助物資の配給を担う米国主導の「ガザ人道財団」の配給所付近で6月1日、物資の受け取りに向かっていた人々がイスラエル軍による攻撃を受け、少なくとも31人が死亡、100人以上が負傷した。AP通信がガザ当局者らの話として報じた。

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 AP通信は目撃者の話として、ガザ南部ラファの配給所から約1キロの場所で1日未明、イスラエル軍が食料を受け取りに向かっていた人々に攻撃したと伝えた。財団は攻撃の事実を否定している。

 イスラエル軍は1日、「配給所での軍の攻撃により負傷者が出たかどうかは現在把握しておらず、調査中」と発表した。イスラエル軍は5月27日にも人が殺到する配給所で警告射撃をしたことを認め、その際にも多数の死傷者が報告されていた。

イスラエル、パレスチナ自治区への入国認めず

 またロイター通信によると、アラブ諸国の代表団がパレスチナ自治政府のアッバス議長との会談のため、6月1日にヨルダン川西岸を訪問予定だったが、国境を管理するイスラエルが入国を認めないことを30日に決めた。ヨルダン外務省はX(旧ツイッター)で、代表団が「占領国としての義務に明白に違反する」と対応を非難する共同声明を出したと明らかにした。

 ヨルダン川西岸をめぐっては、イスラエルが29日、22カ所のユダヤ人入植地を建設することを承認。入植地を監視する団体によると、「(1993年の)オスロ合意以降で最も広範囲に及ぶもの」という。

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