原爆が投下された8月9日に開かれる長崎市の平和祈念式典で、「平和への誓い」を読み上げる被爆者代表が2日、横浜市の西岡洋さん（93）に決まった。市によると、2017年に代表者の公募を始めて以降、最高齢という。
西岡さんは13歳のとき、爆心地から3.3キロの長崎市鳴滝町にあった当時の長崎中学校の校舎内で被爆した。東京の大学を卒業後、商社に勤務。以前、米国で被爆体験を話したことがある。近年は横浜市内の中学校などで体験を伝えている。
西岡さんは記者団の電話取材で被爆80年の節目に訴えたいことを問われ「核兵器をなんとかしてなくせないか、これが一番です」と語った。
