プロ野球の読売ジャイアンツ元監督の長嶋茂雄（ながしま・しげお）さんが3日、肺炎のため89歳で亡くなりました。巨人の9年連続日本一の原動力になるなど「ミスタープロ野球」として広く国民に親しまれた長嶋さん。各地の受け止めをタイムラインで徹底詳報します。
記事末尾には、球児だった佐倉一高時代について語る長嶋茂雄さんのインタビュー動画もあります。
【特集ページ】ミスターがいた時代
「ミスタープロ野球」と呼ばれ、愛された、巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さん。これまでの歩みを写真や言葉で振り返ります。
ONコンビで活躍、ソフトバンクの王貞治・球団会長「本当に感謝」
巨人の選手時代に、長嶋茂雄さんとともに「ONコンビ」として活躍したソフトバンクの王貞治・球団会長は、「突然の訃報（ふほう）に大変驚いております。日本球史に燦然（さんぜん）と輝く長嶋さんが闘病生活の末、旅立たれてしまったことを本当に残念に思います。長嶋さんには色々と教えていただきました。一緒に野球ができたことを本当に感謝しています。今は只々（ただただ）心よりご冥福をお祈りします」とコメントを発表した。
巨人の原辰徳前監督「勝負に厳しく、人に優しく、誰からも愛される方」
巨人の原辰徳前監督は、「勝負に厳しく、人に優しく、誰からも愛される方でした。私にとって、長嶋さんは憧れで、野球というスポーツの象徴でもあり、神様のような存在でした。私の中で長嶋さんはいつも燦然（さんぜん）と輝き、選手、コーチ、監督、全ての立場で最も影響を受けました。残念ですが、現実を受け止めるしかありません。ご冥福をお祈りいたします」とコメントを発表した。
母校・立教大が談話「永久不滅のヒーローです」
長嶋茂雄さんの母校である立教大は3日、大学ホームページを更新し、西原廉太総長の談話を掲載した。
「ご逝去の報に接し、驚きと深い悲しみに包まれております。長嶋茂雄さんの魂の平安と、残されたご家族、ご関係者の上に限りない慰めがありますように、心からお祈り申し上げます。長嶋茂雄さんは、立教大学野球部から東京六大学野球のスターとなり、読売巨人軍でのご活躍を経て、日本のプロ野球界の至宝として尊敬を集められました。長嶋茂雄さんは、立教大学にとって永久不滅のヒーローです」
長嶋さんは1958年に経済学部を卒業。立教学院創立150周年の昨年5月、東京都豊島区の池袋キャンパスには「長嶋茂雄氏顕彰モニュメント」が設置された。
セコムが死去受けコメント発表
長嶋茂雄さんは1990年以来、大手警備会社「セコム」のCMアンバサダーを今日（3日）まで務めていた。セコムは、長嶋さんの訃報（ふほう）を受けて、「弊社のブランドアンバサダーとして1990年より35年にわたり多大なるご尽力をいただきました。長嶋さんのご功績に深く感謝するとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」とのコメントを発表した。
CMアンバサダーに長嶋さんを起用した理由について、セコムは「『堅い守備』を貫いてきた象徴として、セコムが目指したいイメージにぴったりだった」という。テレビCMで長嶋さんが発する「セコムしてますか？」というフレーズは、お茶の間でも話題になった。
大谷選手は写真添えて悼む
大リーグ・ドジャースの大谷…
