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展示作業をする学生ら=2025年5月30日午後4時57分、鳥取市湖山町南4丁目、田中泰子撮影

 鳥取大学が約70年前に古墳から出土した鉄製品の保存処理を完了させ、広報センターで一般公開している。

 今回保存処理を終えたのは1950年代半ばに鳥取市河原町の向羅1号墳で出土した馬具一式と、同町の郷原1号墳の鉄刀。当時の学生たちが発掘したもので、長年の保管により状態が悪化していたが、朝日新聞文化財団の助成を受けて保存処理が進められていた。

 5月30日に地域学部の学生らによる展示作業があり、馬具と鉄刀のほか、同じ古墳から出土した須恵器など約20点を展示ケースに並べ、解説のパネルを設置した。森祐人さん(20)は「ふだん触れないものに触れる貴重な体験ができた。展示の見栄えなどを考えるのがおもしろかった」。高田健一教授(55)は「今後は博物館に貸し出すこともできる」と話し、地域の歴史を語る資料として活用できるという。

 展示は5日までの午前9時~午後5時。観覧無料。

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