電子コミック大手でつくる「日本電子書店連合」が4月末から、子どもも閲覧できる一般的なウェブサイトに対して、性的描写を含む電子コミックの広告配信をやめたことがわかった。
同連合によると、配信停止になったのは電子コミックの「性行為や裸を描いた広告」。子どもも見るようなサイトにも性的な広告が表示されることについて「日本広告審査機構(JARO)」に苦情が相次いでいたことや、広告が表示されるサイトのすみ分け(ゾーニング)を訴える世論の声、国会でも性的な広告の問題が取り上げられたことを背景に、連合として性的な広告の配信に関する統一基準を設けることにしたという。
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同連合は2018年設立。「コミックシーモア」「めちゃコミック」などの電子コミックを運営する大手11社が加盟している。連合の担当者は「業界全体の課題ととらえ、広告の適正化に向けて連携して取り組む」と話す。
ネット上の性的な広告への対処を求める声は高まっている。
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