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東京都足立区立島根小の給食=2025年2月13日

 全国の792市と東京23区の首長が集まる全国市長会の通常総会が4日、東京都内で開かれた。国会で議論が進む学校給食無償化について、「慎重に検討すること」を求める決議を採択した。だが「慎重に」という表現をめぐり、一部の市長が無償化に消極的な表現になっていると受け止め、「どうしてこの文言が入ったのか」「どんどんやらなきゃだめだ」といった異論が相次いだ。

 学校給食無償化は2025年度予算をめぐる与野党協議で浮上した。自民、公明、維新の3党が今年2月、小学校では26年度から、中学校でもできるだけ速やかに実現することで合意し、現在も国会で議論が続いている。

 市長会の決議は「給食の質の維持や、食材にかかる地域の価格水準などによる差異などの課題を十分に踏まえ、慎重に検討すること」を政府に求める内容だ。

 総会では、疑問や異論が相次いだ。

「通常『すぐにはやらない』という意味では?」

 口火を切ったのは、岩手県花…

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