日本学術会議を法人化する法案が近日中にも参院で可決、成立する可能性が高まるなか、2020年に菅義偉首相(当時)から一方的な任命拒否を受けた学者らが4日、国会前で抗議の座り込みを行った。
当事者の加藤陽子・東京大教授は「学術会議は政府の邪魔だ、なくなってもいいとでもいうような、悪い法案だ」と怒りの声を上げた。
法案は、首相が任命する「監事」を新たに置く点など「かえって国の管理が強まる」との懸念が広がっている。立憲民主党は3日、政府からの独立などを明記する、学術会議側が求めてきた修正法案を参院に出したが、与党が過半数を占めており、今国会で原案通りに成立する公算が大きい。
この日は任命拒否を受けた6人のうち2人とともに、田中優子・法政大元総長らが座り込んで声を上げた。
小沢隆一・東京慈恵会医科大…