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出題ミスについて記者会見で謝罪する長崎大の理事ら=長崎市文教町

 長崎大学(長崎市)は6日、2月25日に実施した一般選抜入試(前期日程)の理科(物理)の問題で、出題ミスがあったと発表した。物理の受験者のうち88人が新たに加点され、2人の追加合格を決めたという。

 同大によると、理科(物理)を受験したのは、医学部医学科や工学部など7学部の計723人。大問3の平面波の速度ベクトルについて、選択肢から正答を一つ選ぶ問題だったが、正答がもう一つあったという。

 5月25日に外部からの指摘を受け、ミスが判明した。改めて合否判定したところ、当初不合格だった受験者のうち、2人が追加合格となった。大学側は2人に経緯を説明して謝罪したという。

 問題文は、複数人による点検作業をしていたが、見落としたという。大学側は出題ミスについて「これまでもミスはあったが、いわゆる合否が変わってしまうようなものは、記録されている限りない」と説明。今後、点検体制の強化や再発防止に取り組むという。

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