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 福井赤十字病院の医師・看護師・コメディカルが、今年4月の創立100周年を機に「医療の力」を県民のみなさんへ伝えたいという思いから執筆した。診療の合間を縫って執筆し、約1年間かけて完成した労作だ。

 本書では「がん診療」「高度医療」「一般診療」の三つのカテゴリーに分け、同院の最新治療を図やイラストを用いて分かりやすく解説している。

 県内最大規模の「脳卒中ケアユニット」を整備し、急性期脳卒中への24時間対応やロボット支援手術、血液がん・肺がんの薬物療法、高度放射線療法などを提供。また、病理医や臨床検査技師など、患者さんと直接関わることはないものの、診療に欠かせない病院の裏側についても紹介している。

 福井赤十字病院は、1925(大正14)年に開院した。戦争や福井地震、病院火災という3度の苦難を乗り越え、現在では県内の救急医療、災害時医療、周産期医療、小児医療、がん医療の分野で大きな役割を果たしている。(南々社編集者)

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 南々社から2025年5月に出版。税込み1320円。県内書店やアマゾンなどネットで購入できる。

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