Smiley face
写真・図版
花見に呼ばれた教頭が困っている様子
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 先生が休日や夜間にお祭りや地域の行事にたくさん参加しているケースがあります――。大阪市教育委員会は5月、市内の町会などに教員の負担軽減を求める約5千枚のチラシを配布した。教員の長時間労働が問題化する中、教育とは関係が薄い地域行事への教員の参加が慣例化している地域があるためだ。東京都教育庁や神戸市教委も同様の取り組みをする。

 大阪市教委はチラシで、学校教育と直接関連しない行事への教員への参加呼びかけを控える▽祭りなどで学校施設を使う場合も、準備や片付けは運営者側が行うことなどを例示した。

 市教委によれば、餅つき大会や飲酒を伴うお花見など、教育と直接関係しないような行事に校長や教頭らの参加が慣例化しているケースが少なくない。2020年度に市教委が教職員向けに「教頭職のイメージ」を聞いたアンケートでは、「激務」などと並んで、「土日も地域行事に参加し時間に融通が利く人しかできない」などの回答が並んだ。こうしたことを背景に、教頭職になることを希望しない教員も少なくないという。

「断りにくく、困っている」教員から訴え

 新型コロナウイルスの流行で…

共有