第107回全国高校野球選手権愛知大会(朝日新聞社、愛知県高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が14日、刈谷市総合文化センターであり、5回戦までの組み合わせが決まった。大会には173チーム(182校)が参加。日程が順調に進めば、決勝は7月27日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアム(岡崎市)である。準々決勝以降の組み合わせは、5回戦終了時の抽選で決まる。
抽選会には各校の顧問や主将らが参加し、春の県大会で8強入りしたシード校がまずくじを引いた。
昨夏代表の中京大中京は、一宮―桜台の勝者との顔合わせとなった。マネジャーの山本幸季(さき)さん(3年)は「難しい試合もたくさんあるけど、昨年果たせなかった日本一をめざします」。
春の県大会を73年ぶりに制し、勢いに乗る豊川は、国府―小坂井の勝者と戦う。筒井達也選手(3年)は「集大成なので思い切ってやる。厳しい戦いになると思うが、泥臭く戦っていく」と話した。
今春の選抜大会に出場した至学館のブロックには、愛工大名電や日本福祉大付も入り最激戦区となった。至学館の安藤曽良選手(3年)は「甲子園へ行くには、どんな相手でも倒さなければいけない。自分たちのやるべきことをやっていきたい」と話した。
「支えてくれた人に感謝を」宣誓の名古屋市工・犬飼主将
開会式の選手宣誓は、希望した24校の主将から抽選で、名古屋市工の犬飼唯斗選手(3年)に決まった。
「愛知大会は全国的にも注目度が高い。選ばれてうれしい」
小学2年から野球を始め、おじもプレーした同校野球部に入るのが目標だった。入部後、練習などで骨折を2回、手術も経験し、野球ができない時期があった。しかし、そのたびに「絶対に戻ってやる」という強い気持ちでリハビリに取り組んだ。
選手宣誓に向け、「けがの多い自分を支えてきてくれた周囲の人に感謝を伝えたい」と意気込んだ。