第107回全国高校野球選手権大阪大会(7月5日開幕)は17日、大阪市内で組み合わせ抽選会があった。
前回王者の大阪桐蔭は、12日に港―西野田工科の勝者と、2年前に優勝した履正社は13日に枚方津田―東淀川の勝者と、ともにGOSANDO南港で初戦を戦う。
「いつも通りと言えばいつも通りなんですけど、やっぱり夏の大会は最後なんで、引いた時は『よし決まった』という気持ちがより高まった」
昨年、春夏の甲子園で登板した大阪桐蔭の主将、中野大虎(3年)は「今年は決勝が南港であるので、初戦も南港になってよかった」と笑顔を見せるなど、終始リラックスした様子だった。
前回の大阪大会は準決勝でライバル履正社に12―2で大勝。勢いそのままに、決勝でも東海大大阪仰星を3―1で破って優勝した。
一方で2年前、決勝で履正社に0―3で敗れたことも忘れていない。
「1年生は夏の決勝で負けて、2年生は甲子園出場して、と(勝ち負けの)どちらも経験している。自分らの代では最後に勝ち切って甲子園に行けたら」と2連覇をめざす。
対する履正社の主将、矢野塁(3年)は「高校野球で悔しいことしか経験してきていない」と厳しい表情を見せた。
1年秋からレギュラーをつかんだが、チームは一昨年の夏を最後に甲子園から遠ざかっている。
昨秋の府大会こそ制したが、近畿大会1回戦で滋賀短大付に敗れて選抜出場を逃した。
中野、矢野の代では両校の対決は2度ある。秋の決勝で履正社、春の決勝では大阪桐蔭が勝った。
矢野は「僕たちは甲子園、甲子園と言っている立場でないと思う。相手に向かって一戦一戦でやっていきたい」。
「2強」に挙げられる両チームのほか、大阪学院大や大体大浪商、関大北陽なども上位を狙う力がある。甲子園行きの切符は1枚のみ。152チームの熱戦が、いよいよ始まる。