6月20日は、難民をめぐる問題に関心をもってもらおうと、国連の定める「世界難民の日」。日本も他人事ではない、と作品を生んでいる作家の池澤夏樹さんと、写真家のホンマタカシさんが、思いを語った。
作家・池澤夏樹さん
1990年代半ばから、カンボジア難民のキャンプなどを訪れ、小説などを書いてきました。
なぜ、難民に手を貸すのか――。遠いところに住んでいるけれど、人間である限り、「親戚」だからです。その人が困って戸をたたいた。入れるかどうか。親戚だという感覚を持てるか。
「うちは狭いし、そう言われ…