東京都心から電車で1時間。関東平野の西の端に位置する高尾山は、多い年で年間400万人が訪れる観光スポットだ。たくさんの人でにぎわう人気の山だが、実は遭難事故の数も日本屈指だ。
標高599メートル。ケーブルカーやリフトで中腹まで行け、山頂からは富士山が見え、外国人観光客にも人気がある。中腹には、奈良時代からの歴史を紡ぐ薬王院があり、四季折々の豊かな自然を満喫できる。
警察庁が19日に発表した山岳遭難の統計によると、2024年には高尾山系で131人が遭難した。これは富士山の83人や、3千メートル峰が連なる北アルプス・穂高連峰の66人より多い。
- 2024年の山岳遭難、過去3番目の多さ 富士山も高尾山も増加傾向
手軽に登れる低山で、どうして事故が発生するのか。
意外にも、多くの登山者が選ぶ1号路で事故が多く、しかも中腹が目立つそうです。その理由とは…。
警視庁高尾署の佐伯敏郎・山…