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市況

 24日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発し、一時、前日終値より600円超高い3万8900円台をつけた。トランプ米大統領が、イスラエルとイランの間で「完全かつ全面的な停戦が完全に合意された」とSNSに投稿。中東情勢緊迫への懸念がいったん和らいだ。

 日経平均は、前日より425円09銭高い3万8779円18銭で取引が始まり、その後に上げ幅が拡大。半導体製造装置大手の東京エレクトロンや、ユニクロを展開するファーストリテイリングなど、幅広い銘柄が買われている。米ニューヨーク株式市場では23日、主要な三つの株価指数はそろって上昇。原油の先物価格が急落したことも投資家の安心感につながったようだ。

 24日の東京外国為替市場で円相場は、前日までの「有事のドル買い」の流れが巻き戻され、円高ドル安が進行。一時、前日夕より1円50銭超円高ドル安となる1ドル=145円台半ばをつけた。

 大手証券のアナリストは「中東情勢は予断を許さないが、緊張緩和の影響で日本株が大きく上昇している。今後は『4万円』が上値のめどになる」としている。

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