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2025年6月20日、ロシア西部サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで発言するプーチン大統領=ロイター

 緊張感が高まる中東で、ロシアの存在感の低下が顕著になっている。米国による盟友イランへの攻撃について、プーチン大統領は米国への批判に終始慎重で、イランへの目立った支援も打ち出せなかった。ウクライナ侵攻の停戦協議をにらみ、トランプ米大統領との関係悪化を避けたい思惑が足かせになっている。

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 「停戦が実現したなら歓迎するだけだ」。ロシアのペスコフ大統領報道官は24日、イランとイスラエルの停戦合意を評価。ロシアのイラン支援が不十分だったとの見方に対しては、「明確な立場を示して支援してきた」と反発した。

 ただ、ペスコフ氏は前日、モスクワに駆けつけたイランのアラグチ外相とプーチン氏の会談後、「過熱した局面で誰も成果を期待しておらず、意見交換が重要だった」と発言。事態の改善に関与の余地がほとんどないことを認めていた。

 プーチン氏は公開された会談…

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