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レジ袋が有料となり、コンビニのレジ近くには告知のパネルが設置された=2020年7月1日、東京都港区

 レジ袋の提供禁止や有料化は海岸のごみ対策に役立っている。少なくとも規制をしないよりは――。そんなちょっと悩ましい分析結果を、米国の研究チームが発表した。販売や使用段階の規制の限界も浮き彫りにするような内容だった。

 レジ袋の素材であるプラスチックは石油を原料とし、ポイ捨てや不法投棄などで環境中に出されると、自然には分解されず、半永久的に残り続ける。海洋生物がレジ袋などを誤ってのみ込んでしまう被害も世界各地で報告されている。

 国連環境計画によると、2018年7月時点で少なくとも127カ国が何らかのレジ袋規制を導入済みだった。提供禁止や有料化などは、レジ袋の消費量の減少にはつながった。一方で、実際に環境への影響を抑えられているのか定量的に示した調査はほとんどなかった。

減ったとは言えないけど一定の効果あり

 米国では国全体でのレジ袋の…

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