ヤクルト本社の株主総会が25日、東京都内で開かれ、株主からプロ野球セ・リーグで最下位に低迷する東京ヤクルトスワローズについての質問が相次いだ。総会終了後に報道陣の取材に応じた林田哲哉・球団社長は、「高津監督には最後まで歯を食いしばって頑張って欲しいと伝えてあります」と、シーズン途中での解任、休養などはないことを明言した。
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株主からは11問中9問がスワローズについての質問だった。中には「1軍、2軍、交流戦とすべて最下位。目に余る成績どころの話じゃない。高津監督は心身ともに厳しいと思うので早く手を打って欲しい」と、暗にシーズン途中での監督交代を希望する声も出た。
こうした厳しい意見に対して、林田球団社長は去年、高津監督と1年契約を結んだ際に「今シーズン最後まで務めていただく約束」をしたと明かした上で、「こちらも一蓮托生(いちれんたくしょう)の思い。残り78試合、選手が持っている能力をすべて引き出して欲しい。最後まで歯を食いしばって頑張って欲しいというのを伝えてあります」と話した。コーチ陣の入れ替えなども考えていないという。
また、林田球団社長は、故障で2軍調整中の村上宗隆の今後についても言及。今オフのポスティングシステムによる大リーグ移籍を認める方針には変わりがないとし、「ただ、大リーグがどんな評価をしてくるかによって村上君も考えるでしょう。その時はサポートに回りたい。残る、残らないは別として、村上君に対しては大成して欲しいというのが我々の思い」と同選手の意向を最大限に支持していく姿勢を示した。