今月中旬にあった梅雨明け前の連日の猛暑について、東京大と京都大の研究者らでつくる「極端気象アトリビューションセンター(WAC)」は26日、地球温暖化がなければ起こりえなかったとする研究結果を発表した。
コンピューターシミュレーションで特定の気象現象に対する温暖化の影響を分析する「イベントアトリビューション」という手法で分析した。
6月16~18日の日本上空約1500メートルの平均気温は17.2度で、同じ時期としては1950年以降で最も高かった。シミュレーションの結果、この気温を上回る確率は、温暖化している現実の世界では6.0%と推定された。
これは17年に1度の頻度で発生することを示している。平年(1991~2020年の平均)なら85年に1度の非常にまれな現象だという。
一方、温暖化していないと仮想した場合、ほぼ0%と推定された。
今回の猛暑は太平洋高気圧が…