米IT大手メタが生成AI(人工知能)の学習に書籍を無断で利用したとして、米作家らが同社を訴えていた訴訟で、米連邦地裁は25日、著作権侵害を認めず、原告の訴えを退けた。別の米AI企業に有利な判決が出たばかりで、生成AIをめぐる他の訴訟もこれに続くかが注目される。
メタはオンライン書籍や論文などを同社の対話型AIのモデル学習に利用。13人の作家らが2023年、作品を盗用されたとして提訴していた。
判決は、メタの生成AIは書籍の短いフレーズや類似表現を出力するが、「著作物の本質的な内容を再現しているとはいえない」と判断。書籍販売やライセンス収入の機会が奪われたとする原告側の主張は、「著作物の市場を実際に奪ったという具体的証拠がない」と退けた。
一方、著作権で保護された作…