太平洋の無人島にくらす海鳥「オーストンウミツバメ」の体内に、プラスチック由来の化学物質がたまっていたことが東京農工大や日本野鳥の会の研究で明らかになった。プラスチックの誤飲が要因とみられる。
オーストンウミツバメは、伊豆諸島を含む北西太平洋にすみ、全長25センチほど。海面近くに漂うエビなどを食べる。チームは伊豆七島のひとつ、神津島にほど近い無人島で、オーストンウミツバメの尾羽の付け根にある器官から出る脂を拭って採り、分析した。
すると、13羽中4羽から「BUVSs」というプラスチック添加剤が、脂肪1グラムあたり500ナノグラム以上(ナノは10億分の1)の濃度で検出された。
「これほど高い濃度が出るとは」
BUVSsはプラスチックが…