大阪市が配布する水害ハザードマップや市民防災マニュアルなど=小若理恵撮影 南海トラフ巨大地震が起きた時、自らの命だけでなく、家族や同僚の無事が気がかりだ。連載3回目は遠隔にいるデスクはどう対応するのか――。 大阪本社で編集作業にあたるデスクがシミュレーションしてみた 大阪市は震度6弱の激しい揺れが襲った。北区にある本社ビル11階で記者の原稿をチェックしていた私は、とっさに思った。 「娘は大丈夫だろうか」 娘は本社から約2キロ離れた西区にある小学校に通っている。午後1時半、給食を終えてみんなで教室の掃除をしている時間だ。 ふだんから娘とは「学校で大…