佐賀県鹿島市議会(定数16)は25日、議員提案による「市議会ハラスメント根絶及び防止条例」案を全会一致で可決した。市は職員アンケートの結果、回答者の約4割が議員からのハラスメントを感じているとし、議会側は重く受け止め、「議員によるハラスメントの根絶、未然防止に関する必要な事項を定めるため」と提案した。
条例は12条からなり、ハラスメントの定義や議長、議員の責務、ハラスメントに関する苦情の申し出または報告があったときの対応などについて定めている。
議員の責務としては「高い倫理観を持ち、ハラスメントの根絶及び防止に努めなければならない」などとし、議長は議員のハラスメントを確認したときは、その議員の名前の公表など必要な措置を講じることができるとした。
市は2~3月、議員からのハラスメントに関する職員アンケートを実施し、219人中145人から回答を得た。
「大声で何度もどなられ」「要求通るまで来庁」
議員からのハラスメントは…