法務省は27日、2017年に神奈川県座間市で9人を殺害し、強盗・強制性交殺人などの罪で死刑が確定した白石隆浩死刑囚（34）の刑を執行した。2年11カ月ぶりとなる死刑執行は、確定死刑囚だった袴田巌さんの再審無罪が昨年10月に確定し、死刑制度のあり方に関する議論が活発化するさなかに行われた。
日本の死刑制度の矛盾がこれまで以上に問われている中での執行――。国際人権団体アムネスティ・インターナショナル日本は27日の抗議声明で、そう指摘した。
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死刑制度に反対する団体はこの日、共同会見を開いた。アムネスティの田嶋俊博事務局長は「冤罪（えんざい）によって袴田さんを死刑の恐怖にさらし、人生を奪ったことを過ちとして認識していないということだ」と述べた。
国連人権理事会の特別報告者が通報
死刑を廃止または事実上廃止…
