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鴨田公弘講師(右)から技術を学ぶ「ビューティクリエイト部」の生徒ら=三重県伊賀市川東

 美容師の卵が学ぶ科目があり、放課後に美容室を開設している三重県伊賀市川東の県立あけぼの学園高校が、「出張美容」を始める。全国でも極めて珍しい美容室の開設から10年が経ち、新たなニーズに対応することにした。

 同校は美容や服飾、メイクなどを学ぶ選択科目群「美容服飾系列」がある。生徒に放課後に接客を学んでもらい、地域貢献もしようと、2014年、美容室「Akebono hair」を設けた。資格を持つ講師がカットを担当し、「ビューティクリエイト部」の生徒約60人が要望を聞いたり、助手を務めたりしている。

 美容室のオープンはほぼ月に1回(午後4~6時)で、市内外の1人が利用できる。高齢者が増え、「足がない」「来てくれたらうれしい」などの声が寄せられていたことから、鴨田公弘講師(56)が出張美容を発案した。「生徒にとって会話の幅が広くなるので、体験しておくのがいい。これを機に地域で働きたい生徒が増えてくれれば」

 出張美容はカットを講師が行い、料金は300円。7月16日、9月3日、11月5日の3回で、各午後4~5時。対象は伊賀市民で各回1人。2週間前までに申し込み、先着順。自宅ではなく、自宅近くの公民館などを活用する。申し込み、問い合わせは同校(0595・45・3050)へ。(小西孝司)

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