日米豪印の戦略対話「QUAD(クアッド)」による外相会合が米ワシントンで1日に開かれる。米国と「最も近い同盟国」の一つとされてきたオーストラリアは、関税交渉や防衛費の増額要求など、米国との摩擦が続く。アルバニージー首相の第2次政権が5月に発足後、首脳会談も実現しておらず、国内では危機感も募る。
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会合に出席する豪州のウォン外相は1日、自身のX(旧ツイッター)に「地域の平和、安定、繁栄と継続的な支援のための議論を楽しみにしている」と投稿した。
ウォン氏が今回背負う役回りは大きい。関税交渉に加え、現行では国内総生産(GDP)比で2%の防衛費の3.5%への引き上げ要求や、トランプ政権が「再検討」を進めている米英豪の安全保障協力の枠組み「AUKUS(オーカス)」など、米豪間で摩擦が続いているからだ。
5月の総選挙で大勝し、第2…