オーストラリアのターンブル元首相は2日、日本とドイツが争う豪州海軍の新型艦艇導入計画の受注について「いずれにも利点があり、どちらが勝つかは分からない」とした上で、「日本は明らかに我々の地域の中にあり、緊密な戦略的関係にある」と外国メディアとの記者会見で述べた。
ターンブル氏は2015~18年に首相を務め、当時の安倍晋三元首相とも良好な関係を築き、22年にあった安倍氏の国葬にもアルバニージー現首相らと出席した。一方、在任中の16年に日本がフランスと争った豪州海軍の潜水艦の共同開発相手の選定では、フランスが選ばれた経緯がある。
ターンブル氏は2日、当時の決定について、選定は自身が就任する前から続いていたとして、「私が政治的に干渉することなく物事が進んだ」と説明した。今回の日独による競争については「ドイツとも良好な関係を築いているが、日本とのパートナーシップは非常に重要だ」と述べた。
豪州側の計画では、老朽化し…