陸上の日本選手権が4~6日、9月の世界選手権東京大会の選考を兼ね、東京・国立競技場で行われる。日本選手権で大会アンバサダーを務める渋井陽子さん(2001年世界選手権エドモントン大会女子マラソン4位)に、見どころを聞いた。
――07年世界選手権大阪大会の選考会は、けがもありマラソンで落選。国内開催の世界選手権を迎える心境とは
- 王者が口にした「タナカ」 世界を走り、追い求める「強さと優しさ」
当時を思い出すと、つらい話になりますね。私はあまり世界大会の選考に向いていなかった。自分にプレッシャーをかけすぎて、スタートラインに立つ前にダメになった。何とか、2回(01年、03年)は世界選手権に出場できましたが。
――選手のプレッシャーは相当なもの
絶対にプレッシャーはかかる。今の選手は好記録と結果の両方を求められます。楽しめないかもしれないけど、楽しんでほしい。
――今回の世界選手権は国内開催だが、日本陸連が開催国枠にも厳しい設定記録を設けている
いいことだと思います。そもそも、予選のような形で日本選手権を国立で走り、雰囲気を感じられるメリットもある。求められる記録は厳しめですが、そのレベルで戦っていかないといけません。
代表の枠をもらって後ろの方…