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三井不動産常務 藤岡千春(ふじおか・ちはる)1966年生まれ。89年に三井不動産入社。広報部長などを経て、2023年から現職=東京都中央区

 三井不動産は、商業とスポーツ・エンタメの融合を強化して、さらなる成長を目指しています。名古屋市で1万人規模を収容できるアリーナ施設を建設するなど、新しい計画も相次いでいます。どういう戦略を描いているのか、藤岡千春常務に聞きました。

 ――今後、さらに成長するための鍵はなんでしょうか。

 「失われた30年はデフレの時代で『安いものが評価される』といった時代だったわけです。ただ、これからは、いかに付加価値が高いものを供給できるか。これにかかっているということになります。大きなチャンスだととらえています」

 ――商業とスポーツ、エンタメの融合について教えてください。

 「以前からシナジーはあると分かってはいましたが、コロナ禍を経て、リアルの価値というのを再認識しています。例えば、2022年春にオープンした、ららぽーと福岡(福岡市博多区)では、陸上トラックやテニス、バスケットボールのコートとスポーツの拠点を一体でつくり、好調です。千葉・木更津のアウトレットでも、常設のスケボーのパークをつくります」

 「また、21年に東京ドーム…

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