第107回全国高校野球選手権北北海道大会(朝日新聞社、北海道高野連主催)の抽選会が3日、旭川市の旭川スタルヒン球場であり、参加16チームの組み合わせが決まった。
昨夏の優勝校・白樺学園は初戦で旭川実と顔合わせ。準優勝だったクラーク国際は遠軽と、今春の選抜大会の21世紀枠候補になった釧路江南は士別翔雲とそれぞれ対戦する。
大会は12日に旭川スタルヒン球場で開幕し、22日にエスコンフィールド北海道で決勝が行われる予定。
来夏の第108回大会から、南・北の地区大会を廃止して、トーナメントをそれぞれ一本化するため、地区大会を勝ち上がった各16チームが戦う現行方式では最後の大会となる。
初日から白樺学園と旭川実が激突
Aゾーンは実力校が集まり大激戦。開幕初日の第3試合で、昨夏代表で春の全道4強の白樺学園と、春の全道準優勝の旭川実が激突する。白樺学園は、下位打線まで隙がなく機動力も高い。旭川実が勝利の方程式となっている3投手の継投でどう抑えるか。さらに、好右腕・辻田丞を擁するクラーク国際と強振が身上の遠軽の勝者と、8強で激突することになる。
最速140キロ超の好右腕・大橋広翔を擁する士別翔雲は3年連続で開幕試合に登場。昨秋全道8強で選抜21世紀枠候補となった実力校・釧路江南とぶつかる。2試合連続コールド勝ちの旭川龍谷は10年ぶり北大会出場の岩見沢緑陵と対戦する。
Bゾーンは実力伯仲で混戦模様だ。滝川西は、つなぐ打線が好調な北見北斗と対戦。十勝勢対決となった帯広北と帯広大谷は、普段から練習試合をする仲で、手の内を熟知している。ともに打線に爆発力があり、打ち合いの予感。それぞれ試合巧者の旭川志峯、旭川明成は、犠打と足で走者を進め、好機を広げる。虎視眈々(こしたんたん)と上位進出をうかがう。
選手宣誓は帯広大谷の村上恵都主将
北大会は、選手宣誓を決める一斉抽選で、帯広大谷の村上恵都主将(3年)が引き当てた。これまで選手宣誓の経験はなく、「正直最初は『来ないでほしい』と思っていた」という。それでも「(現行方式で実施される)北大会最後の節目に、自分が宣誓できることは、運命というか、今年は『何かがある』のではないかと、すごくワクワクしている」と話した。