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米ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地で2025年7月3日、大統領専用機に乗る前に記者団の取材に応じるトランプ大統領=AP

 トランプ米大統領は3日、ロシアのプーチン大統領と電話で協議した。「かなり長い電話だった」と振り返ったが、ロシアのウクライナ侵攻をめぐる停戦については「まったく進展がなかった」と語った。ワシントン郊外の空軍基地で記者団の質問に答えた。

 トランプ氏は自身のSNSで3日朝に、プーチン氏とまもなく電話協議することを予告していた。従来の協議では、終了後に間を置かず成果をアピールする投稿をしてきたが、今回は沈黙。3日夕になって記者団から協議について問われ、「電話はした。かなり長い電話だった。イランを含む多くのことを話し合った。ウクライナとの戦争についても協議した。それ(戦争)について私は不満だ」と回答。「今日は彼との間でまったく進展はなかった」と続けたが、それ以上の内容は明かさなかった。両者の電話協議は6月14日以来となる。

 一方、国防総省は2日の報道官会見で、ウクライナに提供する予定だった一部兵器の供給を最近、差し止めたことを明らかにしている。「米国第一」主義と、中国との戦争抑止を念頭にアジア太平洋地域を重視する方針に基づき、外国への軍事支援の見直しを進める一環だという。

 対象となる兵器や規模、差し…

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