東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働を巡り、参院選新潟選挙区(改選数1)の候補者はどう考えているのか。現新4氏とも、はっきりとは賛否を示していないが、その主張には微妙な温度差が見える。来年の知事選をにらんだ戦略も見え隠れする。
同原発をめぐっては昨年3月に国から再稼働への理解を求められた花角英世知事が、結論を出す前に「県民の受け止めを見極める」として公聴会、市町村長との対話を進める。県政の長年の懸案である再稼働問題が大詰めを迎えている。
そんな中で行われる参院選。政治団体「NHK党」新顔の原田公成氏は公示前の取材に「安全なら、あるものは使って、だんだんフェードアウトするのが現実的ではないか」とやや前向きな姿勢を見せた。ただ「これが正解か、正直分からない。東京の人が使う電力をなぜこれで賄うのか、というのは問うていい」とも話した。
参政党新顔の平井恵里子氏は、賛否についての質問に書面で回答を寄せ、「どちらでもない」としつつ、「安全性が確保され、住民の理解が得られた場合に限り再稼働としますが、代替電力のめどが立ち次第、廃炉を進めます」とした。
「今すぐは難しい」 やや慎重な自民候補
自民党新顔の中村真衣氏はや…