国が理工系に進学する女性を約3割に増やすという目標を掲げて3年が経った。進学者は増えているものの、目標まではまだ20ポイント以上差がある。さらに後押しするには、何が必要なのか。理系女性の採用に積極的な企業に聞いた。
目標は3割、でも現状は
政府は2022年、教育未来創造会議の第1次提言の中で、32年までをめどに、理工系分野を専攻する女子学生の割合(22年度で6.9%)を、男子学生と同等の28%程度にするという目標を掲げた。
文部科学省や内閣府などが行ったことの一つは、大学入試で理工系学部への「女子枠」導入の後押しだ。さらに、ロールモデルに出会う場を提供しようと、イベントを実施したりホームページで発信したりしてきた。23年度からは、理系のキャリアに触れにくい人口5万人未満の市区町村に、女性研究者を派遣する事業も始めている。
学校基本調査によると、24…