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 3日に公示した参院選では、125議席をめぐり522人の候補者がそれぞれ政策を訴える。SNSではどんなテーマに関心が集まっているのか。AI(人工知能)でSNSの膨大な投稿を集めて、分析するブロードリスニングの手法を使い、争点を探った。

 朝日新聞はAIツール「Talk to the City」を使い、公示直前の6月30日~7月2日の3日間にX(旧ツイッター)に投稿された、参院選に関する約14万件を収集。このうちランダムに抽出した約1万8千件を分析した。

 選挙の争点となる政策や、政治に対する期待や要望についての投稿を対象とした。似た意見が一つのテーマになるようにまとめた。

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 その結果、最も多かったテーマが「政治や政治家のパフォーマンス」に対する否定的な意見だ。「パフォーマンスより誠実な演説と政策を」、「口先だけの政治家はいらない。政治家の二枚舌にはうんざり」、「公約なんて口約束でしかない。票を得るための嘘(うそ)」といった不満が多く見られた。

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 このテーマの中には、「政治は即効性ではなく、5年、10年先の結果を考えないといい仕事はできない」、「国の運営は『聞こえのよいこと』だけで成り立たない」、「ちゃんと国民の方を向いた政治家を選ばなきゃもう次はないと思う」と中長期的なビジョンを示して欲しいといった投稿も目立った。

 次いで多かったテーマが、「賃金対策」「税負担」に関する投稿だ。

 「手取りが増えず将来への不…

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