米国の大学で、パレスチナを支持し、イスラエルや米政権に抗議するデモが拡大している。4月下旬から大学の構内を占拠する動きが相次ぎ、コロンビア大で多数の逮捕者が出たことを契機に、勢いはさらに増した。米メディアによると逮捕者は全米で1千人超に上る。30日にもコロンビア大で多数の逮捕者を出す事態に発展した。運動の背景を現場から探った。
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4月25日、コネティカット州のイエール大では青空の下、芝生の広場に100人近い学生が座り込んでいた。クッションを敷き、コーヒーやドーナツを手に話している。とはいえ、ピクニックではない。広場の中央には枕や寝袋が集められている。19日からこの場所を占拠しているのだ。
![写真・図版](https://www.asahicom.jp/imgopt/img/53838b86db/comm/AS20240501002427.jpg)
目的は、パレスチナ自治区ガザ地区への攻撃に対する抗議だ。イスラエルやそれを支持する米政権だけでなく、大学にも変化を求めている。
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