Smiley face
写真・図版
記者会見する斎藤元彦知事=2025年7月9日午後3時33分、神戸市中央区、添田樹紀撮影

 兵庫県の斎藤元彦知事らを内部告発した元西播磨県民局長(故人)の公用パソコンにあった私的情報が外部に漏洩(ろうえい)した問題で、斎藤元彦知事は9日の定例記者会見で、元県民局長の遺族に対して代理人弁護士を通じて「謝罪の意を伝えた」と明らかにした。遺族の代理人弁護士によると、県側から斎藤知事が直接謝罪したいとの連絡を受けたが、遺族側は「そっとしておいて欲しい」と面会を断ったという。

  • 【随時更新】兵庫県政に関連する主な告訴・告発まとめ 捜査の要点は

 斎藤知事は会見で、「本来、県として管理すべきものが外部に漏洩してしまった。管理をきちっとできていなかったという意味を含め、県としての思いを伝えさせていただいた」と述べた。その上で、「直接謝罪したい思いはあるが、ご遺族の意向を踏まえて対応していくことが大事だ」とした。

 県人事課によると、情報漏洩問題について調べた二つの第三者調査委員会が5月13日と27日にそれぞれ報告書を公表した直後、総務部幹部から代理人弁護士に対し、県として謝罪したい意向を口頭で伝えたという。

 情報漏洩を巡っては、第三者委が、元県民局長の私的情報を斎藤知事の側近だった前総務部長が県議に漏洩したなどと認定している。

共有