(9日、第107回全国高校野球選手権宮崎大会2回戦 日南学園11―0延岡星雲)
出塁して好機をつくり本塁にかえる。日南学園の谷口文崇一塁手(3年)は夏の初戦で、1番打者に期待される役割を存分に果たした。
一回裏、最初の打席に入ったときは少し緊張していた。2ストライクに追い込まれると「緩い変化球で体が前に出されてしまわないように」と意識を切り替え、直球をうまくミート。一、二塁間を抜く安打で出塁した。
犠打に連打と後続がつないで、先制のホームイン。チームに勢いをつけた。
「試合になると相手投手に合わせて自分のスイングが出来なくなるのが悪い癖」。自己分析をもとに、手元までしっかり引きつけて「体の中で打つ」意識を徹底して、この試合は3安打1四球。全打席で出塁して3回、本塁を踏んだ。
「暑かったのでしっかりストレッチして次戦に備えます」。汗いっぱいの日焼けした顔をほころばせた。