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四条通で曳き初めを行う函谷鉾の関係者ら=2025年7月12日午後2時9分、京都市下京区、林敏行撮影
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 日本三大祭りの一つ、京都・祇園祭の前祭(さきまつり)・山鉾(やまほこ)巡行(17日)に向け、組み立てられた鉾を試しに動かす「曳(ひ)き初(ぞ)め」が12日、京都市であった。長刀(なぎなた)鉾、函谷(かんこ)鉾、月鉾、鶏鉾、菊水鉾が「コンチキチン」の祇園囃子(ばやし)を奏でながら、それぞれの町会所付近を往復した。

 鶏鉾は昨年の巡行で、木製の車輪の外側を覆う大羽1枚がはがれるトラブルがあり、今年は車輪を修理して臨んだ。浴衣姿の池坊短期大学の学生や、近くの小学校の児童ら約200人が「エンヤラヤー」の掛け声に合わせて綱を引くと、鉾がゆっくりと動き出した。

 鶏鉾保存会の坂本篤史代表理事(57)は「修理をした車輪も違和感なく曳くことができてよかった。昨年は引き返すことになってしまったが、今年は無事に巡行を終えられるようにしたい」と話した。

 13日は正午から蟷螂(とうろう)山の舁(か)き初め、午後3時から放下(ほうか)鉾、船鉾、岩戸山の曳き初めが予定されている。

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