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写真・図版
「演芸写真家 橘蓮二」(小学館)

 ことし演芸写真家として活動を始めて30周年を迎えた橘蓮二さん(64)が、節目の年に写真家として、演芸プロデューサーとして、精力的に活動している。

 写真家として将来を模索していた30代半ばの時期、ふと入った東京・上野の鈴本演芸場で、落語家ら演芸人の魅力を再認識。席亭らに願い出て、楽屋への出入りをゆるされたのが、1995年の5月上席(上旬)。それから寄席や様々なホールの落語会などで撮影を続けた。近年は自ら落語会のプロデュースも積極的に手がける。

 7月10日発売の最新写真集「演芸写真家 橘蓮二」(小学館)は、30年の集大成と言える内容で、立川談志、柳家小三治ら今は聴けなくなった顔ぶれの表情にも触れられる。17日には東京で30周年記念公演第1弾として柳家喬太郎らによる落語会(ほぼ完売)、12月23日は東京・有楽町の朝日ホールで『春風亭一之輔・桂二葉 二人会』を開く。

 「あっという間の30年でし…

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