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小名浜海星の手代木投手は10回を1人で投げ切った=2025年7月13日午後1時24分、ヨーク開成山、森北喜久馬撮影

 (13日、第107回全国高校野球選手権福島大会1回戦 岩瀬農3―1小名浜海星)

 小名浜海星の手代木拓斗投手(3年)は、延長十回タイブレークで敗れるまで1人で投げ切った。対戦した岩瀬農も「最初は荒れ玉だったが、だんだん切れが良くなった」と警戒する投球術だった。

 元々は遊撃手。投手を言い渡されたのは今春から。しかも、2年生だった昨秋は2カ月間、野球ができなかった。遠洋航海の実習でハワイ沖まで船に乗っていたからだ。

 「その間も、ずっとボールを握っていました。まさか投手をやるとは思っていなかったけれど」

 打つ方でも、九回に適時二塁打を放ち、同点に追いついた。二回に押し出しの四球を出したのが痛かった。「あれがなければ勝っていたのに」と悔しさをにじませた。

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