Smiley face

 参院選東京選挙区に立候補している日本維新の会の音喜多駿氏が「#社会保険料を下げる改革」との動画を投稿し、「医療現場を馬鹿にする行為」などとの批判を受けた。医療関係の団体も抗議し、音喜多氏は「ご不快な想(おも)いをさせた方にお詫(わ)び申し上げます」と、SNS上で謝罪した。

 動画は、14日夜にX(旧ツイッター)で投稿された。57秒の動画では、料亭風の座敷で政治家役の男性が「2万円配れば国民は喜ぶし、社会保険料の負担増なんて、国民に気づかれなければ、増税より簡単なんですよ」と医療法人会長役の男性に語りかける場面がある。

 そのやりとりを陰で聞いていた記者役の音喜多氏が男性2人に気づかれ、刀や拳銃のようなもので脅された後に、音喜多氏が「社会保険料高すぎるだろ~」と叫んで終了する。

 動画は17日午後5時時点で、800万回以上再生され、SNSでは「分断をあおるようなムービーは良くない」などと批判が集まった。医療法人の全国組織である日本医療法人協会も「選挙活動の一環とはいえ、医療及び医療法人関係者に対しての事実誤認をおこす内容」と抗議した。

 音喜多氏は、15日にXに投稿し謝罪。「一部の団体が特定の利害を過度に守ろうとしている構造そのものに課題がある」と考え、作成したと釈明した。

共有