Smiley face
写真・図版
オープンを控えたネパール館では、スタッフが作業したり工事の音が響いたりしていた=2025年7月18日午後3時34分、大阪市此花区、西晃奈撮影

 大阪・関西万博で、開幕からオープンできていなかったネパール館が19日午後0時半に開館することが決まった。万博を主催する日本国際博覧会協会が18日、公式サイトで発表した。会期の折り返しを経て、これで万博に出展したすべてのパビリオンが開館したことになる。

  • 大阪・関西万博、開幕3カ月で会期折り返し 混雑や暑さ対策が課題

 ネパール館は、開幕前の今年1月から建設工事が止まり、開幕後も「内装展示工事が完了していない」などとして閉館が続いていた。

 ネパールのドゥルガ・バハドゥル・スベディ駐日大使などによると、パビリオン建設については同国の民間企業に差配を依頼。この民間企業と日本国内の施工業者が協力してパビリオンの建設にあたってきた。

写真・図版
ネパールのドゥルガ・バハドゥル・スベディ駐日大使=2025年7月15日、東京都目黒区、甲斐江里子撮影

 だが、建築物資や人手確保に手間取ったことや、伝統的なデザインを尊重するために内外装のデザインを変更したことなどから、当初から工事日程が遅れていたという。

 さらに民間企業から施工業者への建設費の支払いが滞ったため、1月ごろから建設がストップ。ネパール政府や万博を主催する日本国際博覧会協会が調整にあたっていた。協会によると、6月16日、ネパール側から「問題が解決したので工事を再開する」と連絡があり、同日から内装の準備工事が再開していたという。

写真・図版
オープンを控えたネパール館では、スタッフが作業したり工事の音が響いたりしていた=2025年7月18日午後3時35分、大阪市此花区、西晃奈撮影

 ネパール館は参加国が独自に設計し建設する「タイプA」。タイプAは「万博の華」とも呼ばれ、会場の目玉の一つとなっている。

共有