20日投開票された参院選で「日本人ファースト」などを訴えた参政党が躍進した。朝日新聞社が実施した出口調査によると、無党派層を多く取り込んだ格好だ。参政党への「好感度」はどう変化したのか。選挙序盤で参政党の街頭演説に足を止めた無党派層の有権者に声をかけ、継続的に考えを聞くと、複雑な心境が垣間見えた。
話を聞いたのは、公示日かその翌日、参政党の街頭演説を後方で聞いていた「支持政党なし」の5人。その後、投開票日1週間前の週末、投開票日直前、投票後の4回に分けて、参政党への好感度を1~10の10段階で尋ね、その理由や最終的な投票先を聞いた(取材した5人の実際の名前をカタカナで表記します)。
好感度が高まった理由は
公示日の翌日、千葉県浦安市の栄養士リナさん(28)は仕事帰りの最寄り駅で、千葉選挙区に立候補した参政党候補者の街頭演説に足を止めた。
東京都内へ電車で通勤中、「マナーが悪い外国人を見ることがある」。根拠は不明だが、SNS上で「外国人によって治安が悪くなっている」と出回る投稿を見た矢先、参政党の主張に触れた。
X(旧ツイッター)で流れてきた「#参政党旋風」「#参政党いいよね」のハッシュタグをたどって党の政策を学んだ。「外国人の移民問題に向き合っていて、日本人を大切にしてくれると思った」
選挙最終日に参政党が開いた…