新型コロナ下で国の雇用調整助成金(雇調金)をだまし取ったとして詐欺罪に問われた水戸京成百貨店元社長・斎藤貢被告(67)の初公判が23日、水戸地裁で開かれる。斎藤元社長は、1年半前の逮捕時から詐欺罪を否認。公判でも無罪を主張するとみられ、「不正の指示」の有無が最大の焦点だ。
起訴状などによると、斎藤元社長は、社長に在任中だった2020年4月~21年5月分の雇調金を申請する際、従業員の休業日数を水増しした虚偽の申請書を茨城労働局に提出し、雇調金約6億7千万円をだまし取ったとされている。
■「不正の指示はしていない」…