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生ノースマン=千秋庵製菓提供

 発売から2年。いまだに行列ができる北海道土産がある。

 「生ノースマン」。札幌市の老舗菓子メーカー、千秋庵製菓の商品だ。

 パイ生地とこしあんを使った従来の看板商品「ノースマン(北の人)」に、コクのある生クリームを入れた。パイ、あん、生クリームの異なる三つの味がそれぞれを邪魔することなく楽しめる。

 札幌駅に直結する大丸札幌店では、平日でも、午前10時の開店直後から行列ができることも少なくない。千葉県市原市の大学生、石井萌絵さん(24)は、「札幌に住む友達からすすめられて買いに来ました」。

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客でにぎわう生ノースマンの売り場=2025年7月18日、札幌市の大丸札幌店

 1箱4個入り(税込み1100円)。2022年10月に発売され、人気に火がついた。1年以上たっても列ができる商品は「そうそうない」と、大丸札幌店の広報担当者は言う。

 完成までに8カ月。社運をかけた商品開発だった。

 千秋庵製菓ができたのは19…

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