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力投する仙台育英のエース吉川陽大=楽天モバイルパーク宮城

 (28日、第107回全国高校野球選手権宮城大会決勝 仙台育英10―0東北学院榴ケ岡)

 仙台育英は昨夏に涙をのんだ決勝で、左腕の吉川陽大(あきひろ)が打者を寄せ付けない投球を見せた。

 「先を見ず、一人一人抑える」。常時140キロを超える速球と大きく曲がるスライダーで、空振りを量産した。6者連続を含む計11奪三振で、7回無失点。打線は犠飛やスクイズで着実に10点を積み上げ、エースの力投に応えた。

 吉川ら3年生は、2022年の東北勢初の全国制覇に憧れて入学してきた。23年も準優勝を遂げたが、昨春から3季連続で甲子園出場を逃した。須江航監督は「もう誰も僕らを王者なんて思わない」。挑戦者の気持ちを携え、5試合計3失点の投手力で頂点に立った。

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