奈良県立大(奈良市)は2日、光源のまぶしさを軽減し、夜空の星が観察しやすくなる屋外照明(LED防犯灯)を開発したと発表した。星空観光(アストロツーリズム)に生かすのがねらいという。
星空観光を約7年前から研究している同大の尾久土正己学長(天文学)と金属加工「濱田プレス工藝」(大阪府東大阪市)が、約1年がかりで共同開発した。
従来型のLED防犯灯は、上向きに漏れた光が夜空を見えにくくしており、星空観察にとって「光害(ひかりがい)」になっている。このため、光源がギラギラしないよう反射を抑え、ブルーライトをカットしてオレンジの電球色にしたLED管を開発。地上を明るく照らしながらも星空の景観を守る防犯灯が完成した。
与論島で効果を検証
昨年、効果を実証するため…