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京成スカイライナー利用者6千万人目になった神山慶多さん家族=2025年7月30日午前9時21分、成田空港駅、小林誠一撮影
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 京成スカイライナー(SL)の利用者が6千万人に到達し、成田空港駅(成田市)で30日、記念式典があった。運行開始から52年での達成。成田空港と東京都心を結ぶSLは存在感を増している。

 6千万人は、午前9時36分発のSL8号で達成。ハノイ旅行から帰国した神山慶多さん=東京都豊島区=家族4人に、花束と記念品が贈られた。京成電鉄の持永秀毅・鉄道本部長は「成田空港の第2の開港プロジェクトに貢献したい」とあいさつ。成田国際空港会社(NAA)の片山敏宏・上席執行役員は「SLは成田空港へのアクセスの核」と話した。京成電鉄は当面、6千万人記念のヘッドマークを掲げた列車を1編成運行する。

 京成電鉄によると、SLは1973年12月に京成成田―京成上野で運行開始。78年に成田空港(現在の東成田)、91年にターミナル直下に乗り入れた。

 利用者1千万人は2013年で40年かかったが、2千万人は16年、3千万人は18年と増え続けた。4千万人は、コロナ禍の影響で22年と停滞。だが、5千万人は24年で、増加に拍車がかかっている。

 現行の3代目SLは、在来線で国内最速の最高時速160キロで一部を走行。成田空港(空港第2ビル)―都心(日暮里)を最速36分で結ぶ。NAAが今春公表した出発旅客の交通機関別シェアでは、SLは19%で鉄道のトップだった。京成電鉄は5月、成田空港―押上(東京都墨田区)で、新型の有料特急を28年度に導入すると発表している。

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